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こんにちは。
採用担当の川嶋です。^^
今日4月15日は「梅若忌」です。
梅若、とは能や歌舞伎、謡曲などの題材となっている「隅田川」に登場する人物で「梅若丸」という子供のこと。
平安時代、人買いにさらわれた梅若丸が隅田川のほとりで亡くなり、探していた母がこの地にたどりつき、死んだ子供が自分の子であると知って供養をする、という物語です。
この梅若丸を供養するために、忠円阿闍梨が建てた念仏堂が、現在も隅田川近くにある「木母寺(もくぼじ)」です。
木母寺では、毎年4月15日に、「梅若忌大念仏法要」や謡曲「隅田川」の奉納、大護摩供が行われます。
梅若丸は7歳で比叡山に入り修行をしていたのが、山僧の争いに遭って逃れた先で人買いに騙され、道中で病にかかり隅田川のほとりで12歳で亡くなりました。
このときに辞世の句を詠んでいます。
「尋ね来て問はは応えよ都鳥 隅田川原の露と消えぬと」
(たずねきて とはばこたえよみやこどり すみだがわらのつゆときえぬと)
母が尋ねてきたら隅田川のほとりで死んだと伝えてくれ、と都鳥に頼んでいます。
この都鳥というのはよく和歌にも登場しますが、そのまま「ミヤコドリ」を指す場合と「ユリカモメ」を指す場合があるようです。
平安なら「ユリカモメ」を指す場合が多いという説もありますが、定かではありません。
この辞世の句、本当に12歳で詠めるものなのかという疑問もありますが、あくまでも伝説です。
とはいえ、昔は15歳前後で元服、大人として扱われていましたから、精神的な成熟も早かったのかもしれません。
平均寿命自体、今よりずっと若かったですし。
木母寺では毎年謡曲が奉納されているようですが、歌舞伎や人形浄瑠璃、能などの題材にもなっているので、こちらも見てみたいですね。(ㆁᴗㆁ✿)