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ビキニ・デー

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こんにちは。
採用担当の川嶋です。^^

3月1日はビキニ・デーです。
水着のビキニではなく、ビキニ環礁の「ビキニ」。

1954年の今日、アメリカ軍がこの場所で水爆実験を行いました。
キャッスル作戦、実験名「ブラボー」。
実験ですから、アメリカ軍も危険区域を想定していました。

この日、その危険区域の外では、多くの漁船が操業していました。
アメリカ軍の予想通りなら、大きな被害もなく実験は終了するはずでした。

ですが、実際の威力は想定を大きく上回り、危険区域はその倍以上に及んだのです。
当時危険水域で操業していた漁船、数百隻余り。2万人を超える人々が放射性降下物(放射性物質を含む塵)を浴び、被爆しました。
そのうちの一つが第五福竜丸です。

当初アメリカ軍が想定していた危険水域の外で操業していた第五福竜丸は、実験の際危険を察知して逃げようとしたものの、延縄の収納に時間がかかったため放射性降下物を長い時間浴びることになり、乗組員全員が被爆する結果となりました。
遠洋ですから、すぐに日本へ向かってもその日に帰れるわけではありません。
実に2週間をかけて帰国しました。

この「ブラボー」を皮切りに、アメリカ軍はビキニ環礁で計5回、エニウェトク環礁で1回の水爆実験を行っています。
そのうち、ビキニ環礁での3回目とエニウェトク環礁での1回以外は想定よりも実際の危険水域が広かった結果になっています。

このビキニ環礁での水爆実験と第五福竜丸の被爆事件から着想を得て生まれたのが「ゴジラ」です。
さまざまな怪獣が出てきて大怪獣戦争のジャンルになっていたゴジラシリーズを原点回帰させたのが、数年前に大ヒットした「シン・ゴジラ」ではないでしょうか。
放射能が生んだ怪獣。
人が生み出し、自分たちだけではなくあらゆる生き物を苦しめる放射能。
兵器として使用されるものの多くは、もともとは兵器ではなく人の助けとなるように発明されたものです。
ダイナマイトは掘削にかかる労力を軽減するものでしたし、放射線も医療に役立てるため。

平成30年間は、日本においてはそれまでの元号の中でも戦争のない平和な年間でした。
その代わりのように、災害の多い時代でもありましたが。
平成も間もなく終わりを迎えようとしています。
新元号に変わってからの世が、平和で災害の少ないものになりますように。(✿´ ꒳ ` )