下関・北九州でお仕事を探すなら
「みなとの求人」ネットで♪
こんにちは。
採用担当の川嶋です。^^
本日12月2日は、「原子炉の日」だそうです。
原子炉、と聞くとおそらく一番身近なのは発電所でしょう。
私たちの生活に欠かせない電気。
日本の主な原子力発電所はウラン型です。
ウランは核分裂をしやすいウラン235と核分裂しにくいウラン238があり、天然ウランはウラン235が0.7%、ウラン238が99.3%含まれています。
ウラン235の中心「原子核」に中性子が当たると、原子核が二つに分裂し、膨大な熱エネルギーが発生します。この時、同時に中性子も発生し、これがまた別のウラン235の原子核にあたって…と分裂を繰り返していきます。
この連続した核分裂の連鎖反応を「臨界」といいます。
天然のままではウラン235の割合が少ないので、巨大な遠心分離器のような機械でウランを濃縮し、ウラン235の割合を3%ほどに増やした物を「低濃縮ウラン」と呼びます。
原子力発電ではこの「低濃縮ウラン」を燃料として使います。
では燃料の大半を占めるウラン238の役割は、というと。
原子炉の中の燃料の温度が上昇すると、ウラン238が多くの中性子を吸収し、ウラン235が中性子を取り込む割合を少なくします。
そうすることで核分裂の反応が減り、発電出力が自然に下がっていきます。
昔のあるロボットアニメに作るのも使うのも完全に無害なエネルギーが登場します。
このエネルギーを無効化するものを悪の組織が開発し、それを阻止するために立ち上がる主役ロボット。
夢のようなエネルギーはすでに世界中で使われていて、すべて無効にするはずがなぜかそのロボットは唯一動けるのです。
ロボットの動力は実は原子力。まさに動く「発電所」だったわけです。
作中、仲間ですらロボットを戦いの場に出すことを糾弾します。
攻撃されて破壊されでもしたら、それこそ目も当てられない被害となるのですから。
そういえば、映画「シン・ゴジラ」のゴジラも自身の体内で核分裂を起こしそれを糧に生命活動を維持している設定でした。
現在の日本では火力発電が主ですが、燃料となる石炭や石油、天然ガスは資源に限りがあります。
分布図を見るとバイオマス火力発電も多くなりました。
どこもかしこも丸く収まる、という方法はなかなかありません。
人が生活を便利にしようとすることは、自然に反することなのかもしれません。
それこそ、作るのも使うのもすべてにおいて無害なエネルギーが奇跡的に生まれなければ。
電気がないとやっぱり困りますし、難しいところです。